
同窓会 SN
第34章 独占欲7 和也
なるべく自然に、と心がけ 2~3歩、足を出した次の瞬間、
俺のすぐ後ろ、本郷君が立ってた場所で
ドサッという音、怒鳴る声、カラン、という何かが道路に落ちる乾いた音。
振り返ると 若い男の人が本郷君を道路に押し倒し、腕を捻って取り押さえたところ
まさに電光石火の早業だった。
「え?何?何で?」
訳がわからないでパニクってる俺を、どこからか現れた翔がギュッと抱きしめる。
「和也、よかった...怪我はない?」
「翔?...あ、うん、大丈夫。...だけど、何これ?どういうこと?」
「うん、全部ちゃんと話すから。...悪いけど今は一緒に警察行って,
被害届出したり調書取るのに協力したり、色々してもらわないと...。な。」
