同窓会 SN
第10章 ボジョレーヌーヴォー1 和也
もしも本当にあおいさんが翔の事を好きで、
翔がその気持ちに気づいたら、その時には何かが変わるのかな
それが今じゃなくても、そして相手があおいさんじゃなくても
きっといつかは そういう瞬間がやってくる
その時には、心乱すことなく受け入れよう、と思いつつも
やっぱりその日が来るのは、少しでも遅い方が良い、なんて願ってしまう俺
そして、その日まで、出来るだけ翔の役に立ちたい
出来るだけ翔の中に思い出を残したい、なんてセンチなコトも願ってしまう俺
何だか、恋する乙女みてーだな・・・
「そうか?じゃあ、ホントかどうか、お前の身体に聞いてみようか」
翔の言葉にハッとして、考え事を中断すると
飲みかけのグラスをテーブルに置いて 俺を手招きする翔の目が光ってる。
「お前、そればっかだな…」
呆れた風を装いながらも 翔の隣に行く為立ち上がる俺。
結局どっちもエロオヤジってことか?
そんな風に 内心笑いながら
俺は翔の腕の中へと するりと滑り込んだ
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