テキストサイズ

かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第26章 運命は・・・先着順?

カシャッ・・・カシャッ



『っ・・・』

『~~っ…』



俺とマリアに向けて
いきなりカメラのフラッシュがたかれた

背後に現れた男が
俺たちにカメラを向けて道を塞ぐ





おい・・・おいおい


何人出て来やがるんだよ!?








『っ…調査会社だぁ?
本気でそんなモンやってんならなぁ

そうやってコソコソ人をつけたり
隠し撮りでもするくらいに留めとけよな?

モグラやってろよ!お似合いだぜ?!
堂々と出て来てんじゃねぇよ…』






「お二人が一緒にいる写真も
先程から撮らせてもらいました

これ以上…荒立てない方が…〃なにかと〃
良いのではないですか?」




「お二人とも…立場が
これ以上悪くならないうちに」




「橘さんは我々と来ていただきます」








『っ・・・いやっ』




『!?おいっ…!!やめろっ!!!』





もはや言葉も制止も聞かずなヤツらは

強引にマリアに掴みかかった






『やめろっ・・・そいつに触るなぁ!!!』







『はなしてっ…!…っゆぅちゃんっ

ゆぅちゃんっ・・・ゆぅちゃぁんっ!』




「っく…~早く…っ来い!」



運転手の男が
俺からマリアを引きはなし

引きずるようにして
車の後部座席に乗せようとしている




「急げ!早く連れていけ!」

「暴れんな!このガキっ」




『っやめろ!…っクッソ!てめぇらっ!離せ!』




残りの男二人が俺を止めて
マリアを捕まえた運転手を急かしていた





「早く…っ乗れ」


『はなしてぇっ・・・~~っ!!』











ガブッ・・・










「いっってぇぇぇっ!!!このアマっ!?」






マリアは自分を押さえ付ける
そのいかにも剛腕そうな

ガッチリとした毛むくじゃらの
太い腕に思い切り噛みついた






ドン…っ




マリアは男が怯んだ隙に
逃れて走り出しす





よし…マリア!
よくやった!!早く…逃げ・・・







『っマリアっ!!?』









『っっ!ゆぅちゃんをはなしてっ!!!』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ