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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第29章 果たされぬ・・・約束

『オジャマしまぁす・・・』






ニコニコニコ・・・






・・・






じゃねぇよっっっっ!?








『あぁ、まったく〃ジャマ〃だぜ・・・(汗)』





泣きじゃくったと思えば
すっかり笑顔・・・




切り替え早ぇっつーか


単にアタマのネジ取れてんのか


ワケのわかんねぇプッツンオンナ・・・







『事情は知らねぇけど…

今日だけだかんな?』






『うんっ・・・♪』






得体の知れない

しかも、こんなイカレたオンナを

部屋に入れてる俺も

相当イカレてる?




まぁな




もうクタクタなんだよ、こっちも

見りゃわかるだろぉが






ってのもあるんだけどさ



俺…心のどっかで

別のこと思ってた






『・・・』



〃いつだったかな・・・昔

似たような事・・・あったっけな〃





なんて





ま、それだけだけど






何の因果か・・・俺は




やっと手に入れた平凡な生活の中で




災難のニオイしかしない



〃家出娘〃を…保護してた




っとに……何の因果だかな?マジで






ふふっ・・・参ったな






って





バカ・・・呑気に感傷に浸ってんじゃねぇよ









『あ・・・おい、お前』










『エリカ…っ♪』









『・・・。や…それは、わかったから』




〃エリカっ♪〃…っじゃねぇよ!?

バカのひとつ覚えみてぇに!;💧


どーせ偽名だろぉが…どーでもいいっての

つぅーか、目をやたらと

クリクリっとさせんでいい!







『名前…』





『エリカ』






『本当は…?』








『???エリカ』








『いくつだ?』







『ハタチ…』








『本当は…?』










前にも・・・こんなこと

あったっけな



…って、だから

んなことはいいから









『ハタチだってば…』






『・・・。~こんな時間に
出ていけなんて言わない

警察にも連れていかない
・・・本当は?・・・いくつだ?』













『・・・17』












ま・・・




だよな・・・?

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