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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第29章 果たされぬ・・・約束

『ねぇ、冷たい事言わないで?!』




『はぁ?!意味がわかんねぇよ!』





『追われてるの!ねぇ、助けて?!』






『俺には関係ねぇ…失せろ』






なんなんだ!?このオンナ

キチガイかよっ!?






『薄情もの!それでも男なの?!

女の子が危ない目にあってるって言うのに!』







『お前に追い回されてる俺の方が

確実に危ない目にあってるだろぉが💧!?』








なんだコレ!?

ハニートラップか?!

後ろからどっかのアブナイ兄ちゃんとか

出てきたらたまんねぇぞバカ?!







暗い夜道を

知らないオンナに追われながら

ギャーギャー走り回る俺…?









なんか・・・女難(にょなん)の日?









どーーーーなってやがるっ!!?









『ケチっ!意気地なしぃっ!

待ってよぉっ!!』





『誰がケチだ!?

誰が待つか;💧!いーかげんにしろ!』






『聞いてくれないなら

おっきい声だしちゃうんだからねっ!』






『おぅ!好きにしやがれ!

他に誰もいねぇんだろぉが?!』







・・・とは言うものの



走り回り…


巡りめぐって…最悪にも







ここは・・・自宅前












『スゥ~~・・・』





『ぉ……お前…っ……待っ ;💧』















『っきゃあああああああぁっ!!!

たすけてぇぇぇぇえええええっ!!!

この人がっ!!この人がぁぁぁぁぁあ!!!』








『~~~な!? ;💧』











『ちかぁぁぁぁぁん!!!

たすけてぇぇぇぇええ~~…っ

~~…ふんガっ!?』







『・・・~~っ!!』





ふざけろ!?・・・このオンナ?!







『ンガ・・・っ、もががががっ

んっ…ム~!ム~~・・・!!』










『頼むから・・・~だまれ💧!!!』





劇団○季、顔負けみてぇな

バカデカイ雄叫びをあげる口を

両手で必死こいて塞ぐ









『ん~~・・・ム~~・・・』






『とりあえず黙れ・・・!;💧』







『~~・・・』



コクコク・・・






うなずく姿に

俺は両手を離した

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