誰も見ないで
第9章 何度でも好きになる
瑞稀君の中に入ってるからわからないけど、きっと俺のも大きく脈打ちながら瑞稀君の中に同じものを放っているはず
腰が溶けるんじゃないかってぐらいの快感にほんとなら暫くぼーっとしてたい
けど
「瑞稀君、大丈夫? どっか痛いところとかない?」
それよりも瑞稀君の身体とかの方が心配
記憶戻ってすぐとか、だめだよね
俺のばか
「お風呂とか入りたいよね?」
それなら母さん達が何してるか確認しに行かないと
廊下とかでばったり会っちゃったら困る
なんて俺が1人でわたわたしてると、瑞稀君が笑った
「ふふふ……」
「? どうかしたの?」
「だって……心配しすぎって言ったのに、終わった途端にまた心配し出すから……」
「……あ……」
た、確かに言われた
けど
最中と終わってからじゃまた何か、違うのかな
とか思って
心の中で言い訳をしていると、瑞稀君がベッドの横を叩いた
「身体が、とかよりも今は湊斗君が隣に寝てくれないのが寂しいです」
「!」
なに、それ
かわいい
俺が瑞稀君の隣にころん、と横になると、瑞稀君がすすすって寄ってくる
そしてそのままぴたっとくっついて満足そうに息を吐いた
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