二人で一人
第60章 クリスマスデート
突如、人混みからは現れたのは…
「空狼くんっ」
こんなときにコイツと会うなんてついてないな、俺……。
『ああ、優ちゃんもいたのか。悪いな、邪魔して。』
へへっと笑う空狼にイラッとする。
「そうそう、優ちゃん。
そろそろ手ぇ離してやれよ」
俺はハッとした。
優と手繋いだまんまだった…。俺は死ぬほど恥ずかしくなった。
「コイツ、爆発しちまうぞ(笑)」
空狼がニヤリと微笑んだ。
『よけいなお世話だッ!!』
俺は叫ぶ。
「ほぇ?爆発??」
優は不思議そうに首を傾げた。
「そう。爆発(笑)」
『うるせぇ、空狼。』
「悪い、悪い。
じゃ、邪魔者は消えますわ(笑)」
そう言って、また人混みの中に消えていった。
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