
二人で一人
第60章 クリスマスデート
スケートリンクを出て、俺たちは都会の町中を歩いていた。
クリスマスまで、まだ遠いのに町中クリスマスムードだった。
昨日、雪がふったせいか、道にすこし雪が残っていた。
「わあっ、蓮!
あれ、おいしそうっ」
優が指差した先にあったのは、可愛らしい小さなワゴンのパン屋さん。
「寒いし、ちょうどいいよね」
『え?あぁ、うん』
ところで、そのパンを買ったとして誰がお金を払うのですか?
「もーちーろーん!
蓮のおごりね☆」
ソウデスヨネ。
ダッテ僕ハ、キミノオ財布ダモンネ。
