
二人で一人
第42章 恋
―休み時間―
「ガキだねぇ。
いもけんぴの良さがわかってない!!」
「絶対、スイートポテトのほうがおいしいよ」
廊下であたしは出雲と芋の調理法を討論していた
ぱっと時計をみると
あっ…
授業はじまる…
「もう帰ろう」
そう言って振り返った瞬間……
『わっ!!』
「ひゃぁっ!?」
蓮に驚かされた
ドキッ……
まただ。
蓮にドキドキしてる…
「な、なに…?」
『なんでもない』
蓮は満足げに笑ってどこかへ消えた
なんなの…?
あたしは顔をおさえながら教室にもどった
「優ちゃん、顔まっかだぁ!!」
出雲がわざとらしく大声で言った
「っ…/////」
…蓮のばか……
