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二人で一人

第40章 心を開いた日



「蓮?どーしたの?
ぼーとして……」


優だ


『え…?うん。ちょっと考え事……』



「ふーん。」



そう言うと優は俺の横に座った

それから数十分、二人は無言でただ空を見ていた



『帰ろう…優……』


「うん…」


優の手をとって立たせた


太陽が沈んで、空は真っ黒だった


生ぬるい秋の風が吹きぬける


けっして涼しいとは言えないけど


俺にはちょうどよかった






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