二人で一人
第28章 作戦2 どこがいいの?
あたしは蓮を見つけた
「蓮っ!!」
あたしは蓮の腕を掴んだ
『優……どーゆーこと?』
さっきのことだ…
「あ、あれは先輩がムリヤリ…」
『本当に?』
蓮はあたしの顔まっすぐみた
いつになく真剣な眼をしていた
「ほんと…」
『本当にムリヤリ?
俺なんかより実は先輩のほうがいいんじゃないの?』
「本当だよ」そう言うまえに蓮が口を開いた
『先輩のほうが人気はあるし
俺より全然いいよね?』
「そんなこと……」
『じゃあ、なんでさっきいっしょにいたの?』
「え……」
『もうノコノコついていかないって言ったじゃん』
「待ち伏せされて……」
あたしは泣きそうだった
蓮の声が怒りで震えていたから
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