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良太郎「なぁ美代子…」

美代子「こら、学校では名前で呼ばない
ちゃんと先生って呼びなさい」

良太郎「もうみんな帰って誰もいないし
大丈夫だって」

美代子「ダ・メ・ッ」

良太郎「…」


美代子と呼ばれた女性
彼女はここの生徒ではなく保険の先生

実はこの二人、入学前からの知り合いで
家が隣で親同士も仲が良く
いわゆる幼なじみ

周囲には秘密のそんな関係だった


良太郎「…なあ…」

美代子「何」

良太郎「泣きそうになるほど誰かの事を
心配した事ってある？」

美代子「何それっ」

良太郎「友達とか彼氏とか…」

美代子「私は経験ないけど友達を思って
泣くって、かなり親密よね？」

良太郎「…だよな」

美代子「友達なんて口だけで本当は好き
なのかも、その人の事」

良太郎「…」