
☆時計じかけのアンブレラ☆
第17章 同じ空の下で
「ひよりちゃん今何ヵ月?」
「もうすぐ6か月です」
「もう6か月かあ。順調?」
「はい、お陰様で」
「まあお前らの子どもじゃ心配いらないけどな」
太一くんはハハッと笑いながら続けた。
「昔思い出すよー。お前ら、俺らとの飲み会でヒートアップしちゃってさ」
「あー、そんなこともありましたねぇ。
そのあと、太一くんに延々と説教されるっていう(笑)」
「俺は嵐のことを思ってだよ?(笑)
松潤はさ~、なんでも完璧にやろうとするじゃん?
だから、それが自分を追い詰めちゃってるときない?」
「うん、確かに…」
太一くんは、穏やかな表情でそう語る。
「子育てってさ、少しくらい適当でいいんだよ。『これが正しい』なんて正解はないと思うよ。
あんまり頑張りすぎると疲れちゃうから。
たまには息抜きもしながらね。
…って子育てに関しては俺もお前らのちょっと先輩なだけだから、あんまエラソーなこと言えないけど(笑)」
そうだよな……。太一くんの言うとおりだ。
帰ったら、潤くんに言おう。
夫婦って助け合うものでしょ、って。
