
☆時計じかけのアンブレラ☆
第13章 君がいるから
2人で露天風呂に入ってから、旬の食材を使った豪華すぎる料理を美味しくいただいた。
「…かず、すごいね…」
俺はかずの普段とは違う食べっぷりに驚いた。
「運動したからね!」
「…ばかずなり////」
「潤くん、それ酷いっ」
食事が終わって、お酒を飲みながらまったりしていた。
「ちょっと外見てくる」
ふと、思い立ってテラスに出た。
「かず来て〜、すごいよっ」
俺は急いでかずを呼んだ。
「なに〜?」
そこには……
「ぅわ、すごっ」
見渡す限り満天の星空。
そう、旅のもうひとつの目的がこれ。
『満天の星空を見る』。
去年のワクワク学校で翔くんが星空についての授業をしたんだけど、その打合せのときに星がキレイに見える場所のことを聞いたんだ。
それからいつかかずと見に行きたいと思ってた…。
「キレイだね〜」
「星が降ってきそう」
テラスの椅子に腰掛けて、暫く帯状に流れる星空に見入っていた。
