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風俗課に配属されました

第73章 原田康人の婚約事情②

「間に合ったねッ」

亜衣が観たいと言っていた映画は
意外にもホラーものだった。

こうして僕は亜衣のことを
ひとつひとつ知っていくことが
楽しくもあり嬉しい。

ただ僕はホラーものが苦手だったりする。

恐怖からか繋いだ手が汗ばんでしまい
恥ずかしいやら情けないやら。

「うわッ!」

しまいには声を荒げ
亜衣にしがみついてしまう始末。

「康人さん可愛い」

薄い頭を撫でられている僕は
胸の谷間に顔が埋まるように
意図的に動いた。

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