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風俗課に配属されました

第69章 陣内亜衣の切ない事情④

「だって夫婦になるんだもん」

私からも敬語が抜けていた。

「そう言ってもらえるだけで僕は……」
「ゃだッ。康人さんッ」

康人さんは涙ぐんでいた。

「嬉しくて……嬉しくて……こんな僕が
亜衣と結婚出来るなんて……」

……裏切れない。

絶対に裏切ってはいけない。

「私だって嬉しい。康人さんにいっぱい
想われて……」

私まで泣けてくる。

「今日は最高の記念日になる……亜衣……
毎年今日という日を一緒にお祝いしようね」
「ぅんッ」

歩くんを忘れると誓った記念日でもある。

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