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風俗課に配属されました

第69章 陣内亜衣の切ない事情④

「温かいです……とっても……」

くしゃみをしたものの寒くはなかった。

康人さんから伝わってくる緊張を
和らげてあげたいと
小さな嘘をついた。

ここで更なる名案を思い付く。

「でも、肌と肌が触れ合った方が温かい
ですよね。康人さん」

康人さんの大らかな心で
まだ少し冷えきっている
私の心も温めてほしい。

「そッ……そうですねッ……でッ……ではッ
失礼してッ……」

康人さんは身体を起こすと
バスローブを脱いだ。

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