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「頭をお上げください。無理もありませんよ。
このなりですから。あははははー」

康人さんは身を挺して
南夫妻を気遣ってくれた。

南夫妻は申し訳なさそうな表情を
浮かべながらも
康人さんと打ち解けてくれた。

「陣内さんは若いから子供ジャンジャン
産まないとね。うちなんて5人も居て
大変だけど楽しいわよ。ね？瑞樹」
「そうだね。だから今夜は泊まるはず
だったけど帰ることにしたんだ」
「家でもイチャイチャ出来るもんねッ」
「子供たちが寝静まったらな」

完全に二人の世界。

歩くんは若菜ちゃんと……

私は……康人さんと。