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風俗課に配属されました

第67章 陣内亜衣の切ない事情③

手がかからなく物分かりのいい子だと
幼少の頃から言われ続けてきた。

だからなのか……

『そうだったの……仕方ないわよねお父さん。
亜衣は自分で幸せだと思う道を進みなさい』
『亜衣、悪かったな。おまえがそこまで
訴えるということは相当なことだな。
ま、なんとかなるさ』

人生で最初で最後の私のわがままを
両親は受け入れてくれた。

即、歩くんに伝えたかったけど
私は歩くんの連絡先を知らず
はやる気持ちを抑えつつ
夜が明けるのを待った。

緊張と興奮で一睡も出来なかった。

けど……

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