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風俗課に配属されました

第64章 傷の舐め合い

『コンコン』

事務所のドアをノックする音。

風俗課の誰か
もしくは斗真社長であれば
いちいちノックなんてしない。

つまりそれは部外者を意味する。

「失礼……します……あの……」

遠慮がちで、か細い女性の声。

聞き覚えがあるといえば……無いこともない。

ドアの方に振り返ると……

「亜衣……」

五十嵐さんが先に口にした。

「歩くんに話があって……」

背もたれが大きなソファーだけに
五十嵐さんと私が下着姿ということを
亜衣さんは知る由もない。

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