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風俗課に配属されました

第62章 五十嵐歩の恋愛事情⑦

ここで普通ならば
『私のこと好きでもないくせに
無責任なこと言わないでよ』とでも
言われてしまうだろう。

仮に亜衣にそう言われてしまったら
俺は、どう答えるのだろうか。

「ごめん……俺が亜衣を責める資格なんて
ないよな。亜衣が幸せであれば……それで
いいんだ」

亜衣の幸せを願う資格が俺にあっても
構わないだろう。

「この瞬間が……生涯で一番幸せになるよ。
なんちゃって……へへッ……」

今にも溢れて落ちてしまいそうな
涙を堪えながら
無理に笑顔を作る亜衣が……

堪らなく愛しいんだ。

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