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「亜衣の胸も含めて亜衣の全てが
好きなんだよ。で、亜衣に告ろうと
ここに来たってわけ」

真に受けるほど私は自惚れていない。

でも千鶴は……

「最低ッ！歩も亜衣もッ！親友なんて
こっちから願い下げしてやるしッ！」
「だから最初からそう頼んでるだろ」

千鶴は汚い言葉を散々吐き捨てると
部屋から出て行った。

「千鶴の奴、ひとつだけまともなこと
言ってたな」

私は未だ歩くんと千鶴に圧倒された状態で
何一つとして言葉にならずにいた。

「このワンピース、俺好きだよ。
これに着替えておいで。夜の浜辺を
散歩するんだろ？」

ねぇ……歩くん……

好きが……止まらないよ……