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風俗課に配属されました

第58章 五十嵐歩の恋愛事情⑥

妙子と俺は正式に終わりを迎えた。

嫌で嫌で堪らなかった妙子の存在が
今は自分でも驚くほど
良好な関係になれそうだと思える。

妙子に欠けていたのは『自信』だった。

何年も妙子の傍に居ながら
気付いてやれなかったなんて。

俺の元を去っていく妙子は
清々しい表情をしていた。

「今まで苦しめちゃってごめんなさい。
いくら謝っても足りないね」
「苦しめていたのは俺の方だよ。
本当にごめん」

妙子は俺の目の前でGPSの設定を解除した。

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