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風俗課に配属されました

第51章 本條斗真の事情⑦

朝方まで一睡もせず
理佳の様子を窺っていた。

裸の女を目前にしておきながら
指一本触れないとは。

俺もようやく人間が出来てきたな。

「……斗真」
「起きたか?大丈夫か?」

でも目は閉じているまま。

「『私に指一本触れない俺って紳士だわー』
とか思っちゃったりしてるでしょ」

鋭いッ!

「……ありがとね。斗真に貸しが
出来ちゃったのは癪に障るけど」

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