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風俗課に配属されました

第115章 橋本賢吾 風俗課を利用する事情②

「全然来てくれないんだもん。ずっと
待ってたんだよ」

拗ねる佐々木。

社交辞令だと分かっていても嬉しい。

「橋本くんに……嫌われたかと思ってた」
「そんなことはないけど……忙しくて」

むしろ嫌いになれたら、どんなに楽か。

会わなかった日々が
佐々木への想いを募らせた。

俺の想いを知ってしまったら
佐々木は迷惑だろうと内に秘め
風俗課を訪れた。

「来てくれて嬉しかった。本当だよ」

今日限りで佐々木を忘れよう。

そうじゃないと俺自身
前へ進めなくなる。

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