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風俗課に配属されました

第97章 風俗課に異動しました

「失敬」

女のように脚を閉じる。

冷静を装ってはいるものの
内心は相当ヒヤヒヤもんである。

「私が言うのもなんですけど最近の鬼塚主任
妙に垢抜けましたよね」
「主任と妙というのは余計」

以前の俺は三木と変わらない人種で
極力他人との関わりを持ちたくなく
事なかれ主義だった。

「やはり佐々木さんの影響ですか?」
「そうかな」

同じ風俗課の佐々木若菜と俺は
セフレ以上恋人未満という間柄。

人並みに身だしなみを
気にするようになった要因に
若菜の存在は外せない。

すなわち俺は恋する男子である。

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