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風俗課に配属されました

第91章 五十嵐歩の恋愛事情⑩

「原田さーんッ!いらっしゃいますよねー」

チャイムを鳴らして声にすると
玄関のドアが10センチほど開いた。

その隙間から脂ぎった顔を
覗かせるおっさん。

「なんでしょうか」

【MOEKO】と書かれた
ハチマキをしていて
ガチ加減が窺えた。

「僕の部屋まで聞こえちゃってるんで
もう少しボリュームを……」

『どん兵衛って~♪地域によって~♪
味が違うのよ~♪コンビニのおでんも~♪
出汁が違うって~♪』

駄々漏れしてるし。

「すみません……この寂しさを紛らわす為に
必死で……」

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