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風俗課に配属されました

第88章 本條斗真の事情⑪

「カレシとのことがあったから
今日は出社したのか?」
「そんなとこね。一人で居たくなくて」

理佳とそのカレシは
高校からの付き合いだと聞いている。

それは半生を共に過ごしてきたということ。

「私より先にカレに気付かれちゃって」
「何に気付かれた?」

理佳が俺に視線を向ける。

「私の奥底に眠っていた本心」

瞬きをすることも忘れ
互いに見つめ合っていた。

「理佳……」
「ん?」

理佳に想いを告げるタイミングは……

ここしかない。

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