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風俗課に配属されました

第88章 本條斗真の事情⑪

「そう焦らなくても結構ですよ。
先ずは乾杯しません?」

ビールが注がれたグラスを
華村社長と交わした。

「僕は今のところ結婚は考えて
おりませんので」
「そう仰らずに。斗真さんがその気になって
頂けるまで待ち続けます」

口調は穏やかだが……しつけー女。

俺の後ろに存在する奥座敷で
既成事実を作ってしまおうという
魂胆だろうけど。

昔の俺だったら今頃
キスくらいはしていただろうな。

華村社長の見た目の清楚感だけは
タイプだったりする。

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