テキストサイズ

風俗課に配属されました

第86章 五十嵐歩の恋愛事情⑨

「歩くんに二回もイカされたわー」
「これも不妊治療の一環ということで」

沙希さんは急ぎ気味に着替えを始める。

「歩くんのおかげで気持ちが楽になった。
ホントありがとね」
「御主人とのエッチは純粋に楽しんで
くださいね」

こんな俺でも少しは役に立てて良かった。

「中には望まれないで生まれてくる子供も
いるっていうのに不公平だよね」
「神様は沙希さんの頑張りを見てますよ」

沙希さんは「ぁッ……そういえば……」と
着替える手を止めた。

「どうしました?」
「思い出した。私が通う産婦人科で
陣内さんを見掛けたの」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ