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風俗課に配属されました

第81章 南瑞樹の秘密事情⑦

「凛子。ひとつだけ聞かせてくれないか」
「分かってる……この男とは金輪際
会わないからッ!」

きっと本心だろう。

だが、俺が聞きたいのは
そんなことではない。

「鬼塚主任を知っているか?」

凛子は泣きながらも
首を何度も横へ振り続けた。

あの電話の主は……

鬼塚主任本人だったということか。

早とちりにも程がある。

「そんな女で良ければ、くれてやりますよ」

凛子が何やら泣き叫ぶ中
俺は家へと戻り
玄関の鍵を閉めた。

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