テキストサイズ

風俗課に配属されました

第78章 カノジョのふりを頼まれました③

「面倒だったり泣かれること苦手なの。
これが一番手っ取り早い手法だから」
「千尋さんの親御さんに一生恨まれるんじゃ
ないですか?」
「いいの。一生会わないから」

鬼塚主任のこと、よく知らないけど
らしいというか何というか……

「でも好きだったんですよね?
結婚まで考えた相手だし」
「全然。綺麗さっぱり未練は無いです」

寂しそうな顔ひとつすること無く
平然と焼酎を口にする鬼塚主任。

「羨ましいです。私も鬼塚主任のように
感情をコントロール出来れば……」

辛く寂しい不倫を断ち切ることが
出来るのに。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ