
知らない世界
第38章 領域
「あんたは・・・」
「俺の顔を覚えてくれてるとは、嬉しいね。
俺はお前の顔を忘れたことないよ。
お前みたいなガキに組を潰されたんだからな」
「お前達が汚ねぇ手を使って、自業自得じゃねぇか。逆恨みもいいとこだよ」
「汚ねぇ手だろうが、それがヤ○ザの世界だ」
「翔さん達は、あの組の人達はこんな汚ねぇ事はしねぇよ。
あんた達と一緒にすんじゃねぇ」
「お前が知らないだけだよ。
あの組も、なかなかな事やってたんだぜ。
なぜかお前と関わりだした頃から大人しくなってきて。お前はいったい何もんなんだ」
「俺は・・・」
「俺は・・・何だって言うんだ?」
一瞬ためらった。
「おい、何だよ」
下を向いた俺の髪を掴み、上を向かせた。
「俺は翔さんの・・・若頭の男(もの)だ!」
「若頭のって、あいつ男だよな?
あの武道派と言われている若頭が男と・・・」
「何だよ、男が男に惚れたらいけねぇのかよ」
「いやっ、俺の女を寝取ったくらいだからな、まさか男に興味あるとは思わなかったよ」
「寝取ったんじゃねぇよ。
あの女が翔さんに色目使ってたんじゃねぇか。
あんた知ってるか?
あの女、懲りもしないで翔さんの女にしろって、ドスをチラつかせながら言い寄ってきたこと。
断ったら襲って来やがった」
「あぁ、勝手な真似しやがって・・・」
前を向き、どこかへ電話をし始めた。
『あっ、もしもし俺だ。
ガキを捕まえた。あの空き倉庫まで来い。
あいつらに今から連絡する』
「潤君よ、お前本当に俺達の顔覚えてないのか?」
「悪いけど全然」
「お前達が事務所で暴れてくれた日、俺達もいたんだけどな。
しかもこいつ、お前にボコボコにされたんだぜ」
「あんな状況で覚えていられるわけねぇよ」
「そりゃそうだ。
でも俺達は1日も忘れたことはないんだよ」
髪を掴む手を離した。
「俺の顔を覚えてくれてるとは、嬉しいね。
俺はお前の顔を忘れたことないよ。
お前みたいなガキに組を潰されたんだからな」
「お前達が汚ねぇ手を使って、自業自得じゃねぇか。逆恨みもいいとこだよ」
「汚ねぇ手だろうが、それがヤ○ザの世界だ」
「翔さん達は、あの組の人達はこんな汚ねぇ事はしねぇよ。
あんた達と一緒にすんじゃねぇ」
「お前が知らないだけだよ。
あの組も、なかなかな事やってたんだぜ。
なぜかお前と関わりだした頃から大人しくなってきて。お前はいったい何もんなんだ」
「俺は・・・」
「俺は・・・何だって言うんだ?」
一瞬ためらった。
「おい、何だよ」
下を向いた俺の髪を掴み、上を向かせた。
「俺は翔さんの・・・若頭の男(もの)だ!」
「若頭のって、あいつ男だよな?
あの武道派と言われている若頭が男と・・・」
「何だよ、男が男に惚れたらいけねぇのかよ」
「いやっ、俺の女を寝取ったくらいだからな、まさか男に興味あるとは思わなかったよ」
「寝取ったんじゃねぇよ。
あの女が翔さんに色目使ってたんじゃねぇか。
あんた知ってるか?
あの女、懲りもしないで翔さんの女にしろって、ドスをチラつかせながら言い寄ってきたこと。
断ったら襲って来やがった」
「あぁ、勝手な真似しやがって・・・」
前を向き、どこかへ電話をし始めた。
『あっ、もしもし俺だ。
ガキを捕まえた。あの空き倉庫まで来い。
あいつらに今から連絡する』
「潤君よ、お前本当に俺達の顔覚えてないのか?」
「悪いけど全然」
「お前達が事務所で暴れてくれた日、俺達もいたんだけどな。
しかもこいつ、お前にボコボコにされたんだぜ」
「あんな状況で覚えていられるわけねぇよ」
「そりゃそうだ。
でも俺達は1日も忘れたことはないんだよ」
髪を掴む手を離した。
