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そして2つめ

やっぱり雅紀の存在だ

今までに出会った事のないタイプだと言うのと

こいつに会わなければ知らなかった…快楽


…言ってしまえばセフレだけど、それでもいいからこいつが欲しくなった
こいつの与えてくれるそれは、俺を夢中にさせた

その間は何もかも忘れられる
ただ、目の前の快楽だけを追えばいい

馬鹿みたいだけど、それまでそんな時間なんて持った事なかったんだ

女を抱いてる時も、何かしら考えていたから



俺の知らなかった世界を雅紀は知ってる
それは、性だけの事じゃなくて
雅紀の…生まれもった物理的状況

1つめの理由に重なるけど、退屈知らずになりそうなのと

……こいつとは飾らないで接する事の出来る貴重な存在だから


だけど、いくら体を重ねようと雅紀に恋愛感情を抱く訳はない

どれだけ優しくされようと
蕩けさせられようと

男同士あってはいけない事なんだから


ただひとつ

セフレだと言うけれど
雅紀とは、まだ最後まではしていない

何でかは分からない
まさか俺からしてくれとも言えないし

そもそもそんなの無理だろって気持ちもあるし


だから
これが崩れた時は、きっと大きく何かが変わる気がする