TIME is MONEY
第6章 scene Ⅵ
雅紀が俺の手を止める
なんで?イキたいんじゃねぇの?
ここまで勃立しておいて、どうして止めさせるんだよ
俺から触る事だって、滅多にないんだから
ありがたく触られときゃいいのに
さっきから後孔を弄る指が2本に増えてバラバラに動かされてかなりヤバイんだから、さっさとイッて俺もいい加減解放されたい
「かず…」
「…んだよ」
「愛してる」
不意討ちに、また心臓が跳ねた
「それ言うな…っ」
「いいじゃん、お遊びなんだから」
だからそれが嫌なんだよ!
惑わされるのが、怖いんだよ
「なら、言い方変えようか」
「え……」
ふぅ、と後ろから耳に息を吹き掛けられて
「お前の全部が欲しい」
腰に響くくらいに低く囁かれるから
「んあ…っ」
そのせいで中の指を締め付けてしまい、思わず声が上がってしまった
「すげ…、気持ちいい?」
「ん…っいや…っ、あ、あああっ」
後ろの絶え間ない刺激に前も再び勃ち始めてるし
雅紀をどうにかする前に自分がおかしくなりそうになる
「感じてるかず、可愛い…」
「だから…っ」
「…今日は、最後までするから」
ー…ついに、この時が来たんだ
きっとなにかが変わってしまう
そんな漠然とした不安を抱きながらも、俺はあまりの快感の渦に逆らう事は出来なくて
こくり、と小さく頷いてみせた
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える