TIME is MONEY
第6章 scene Ⅵ
俺の思惑通り、雅紀はキスをやめないまま体の気持ちいい処を集中的に弄り出した
待ちわびた刺激と競り上がる快楽に無意識に腰が動きだすけど、それを止める気にはならなくて
「あ…っ、もっと…、ああ…!」
自身を扱く雅紀の手に “もっと触って“ と押し付けるように腰を揺らめかせながら
唇が離れたのも気付かずにねだる言葉を口にしていた
「イクの…?イッちゃう?」
「ふあ…っ、イク…っイキた……!」
何も考えたくない
快楽だけを感じたい
「いいよ…イッて」
「ぃや…っ!」
その声にぞくりとした
だから止めてくれ
いつもみたいに冷めた声で “イケよ“ って言えよ
そんな甘い声を出すな
これ以上掻き乱さないでくれよ
偽りだか本気だか分からなくなりそうだ
「くぅ…っあ、あああ…っ」
そんな俺の気持ちなんて無視した雅紀が自身の先端をぐりっと押し潰す
その強すぎる刺激に耐えきれず
お湯の中に熱を放ってしまった俺は
激しく波打つ飛沫が俺と雅紀の顔を濡らすのを
どこか遠い事のように感じていた
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