TIME is MONEY
第6章 scene Ⅵ
気怠さに動けない俺を軽々と抱え上げた雅紀が浴室に向かう
そこは既にしっかりとお湯張りが完了していて
「随分用意周到じゃねぇか…」
思わず溜め息を吐いた
「まあね」
笑いながら、俺を洗い場の椅子に座らせると
自分もぱっぱと服を脱いで中に入る
「ほら、洗ってやるよ」
シャワーを出しながら次々に進めようとするから
「自分でやるからいい!」
慌てて伸びてきた手を押し留めるけど、そんなのは無駄な抵抗でしかなかった
再び後ろから俺を抱き締めて、ボディーソープを付けた手で体を撫でまわす
そのぬるぬるした手付きに、まだ冷めていない体が敏感に反応するのが悔しくて
「お前…女とこんな事して楽しんでたのかよ」
“ヘンタイ“
「そりゃー男だから」
“当然じゃね“ って笑ってるけど
…悪いが俺はこんなんした事ねぇよ
ごくごく普通?のセックスしかねぇよ
「ん…っ!」
「いいからほら、集中しようよ」
いきなりぬるぬるした指が胸の尖端を摘む
今までにない感触と刺激に、思わず胸を突き出すように仰け反ってしまった
「ふふ…ここも敏感」
「言うな…っ」
「可愛い」
だからそれ、言うなよ…!
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