Best name ~ 追憶 ~
第8章 過去・・・未来・・・そして今
『片瀬?・・・・・・幸せにな』
『ぇ・・・』
不意打ちな千葉くんの言葉
嬉しくもあり
なんだか…お別れみたいで
寂しくもさせるような言葉に聞こえた
『なんだよっ・・・
~それくらい言えなきゃ
〃男〃じゃねぇっつーの・・・』
『千葉くん・・・ふふ
うん・・・ありがとう』
『片瀬が、あれだけ
〃のろけ〃られる相手だからな♪
心配も無さそうだ(笑)
きっと大丈夫だろうよ』
『の…のろけ???
私・・・そんなこと』
『はははっ…~お幸せに♪
ってやつだ(笑)』
私の…気持ちは伝えた
そして・・・それを受け止めてくれた
だけど…実際そう都合良く
それまで通りにお友達でなんて
いられないのが現実かもしれない
それでも…背を向けるよりは
向き合う方が幸せ
私は…そう思う
千葉くんの穏やかな声を聞いて
私は…本当にそう思った
気まずいまま…さよならとか
そんな事をせずに済んだ
話して…よかった
ちゃんと話せたからって
もしかしたら…もう会うことは
ないのかもしれない
だけど…案外普通に、また
みんなで集まっているかもしれない
少しの時間を経て
また会うかもしれない
今回みたいに
思いがけずにばったり会うかもしれない
そのどれであっても
今度・・・会ったときは
私から話しかけてみよう
その時は…当たり前みたいに
友達として…会える
そんな気がしているから
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