Best name ~ 追憶 ~
第5章 あの人に…お似合いの女の子
『ジミっ!』
週中のお休みに
マナさんとショッピングに出てた時のこと
私の選ぶ服を見たマナさんから
手厳しい評価が下る
『わ…私、モノトーン好きだし』
『ん~確かにそれはオシャレだし?
センスはいいけどさぁアイル
あんたの歳にしては
ちょいと遠慮しすぎじゃない~♪?』
『私・・・べつに』
『フフン♪アイルンルン~?
せっかく若いんだから?
たまには思いきってイメチェン楽しんだり
うんと華やかにしてもいーじゃんよっ♪
ほらっ♪たまには赤とか!』
『そそそっ…そんなの…私っ』
『アッハハハハ!
~ま…アイルは顔も華やかだからね♪
べつにごちゃごちゃ着飾らなくても
可愛いけどさっ
たまには自分の殻を破っても
いーんじゃないの?って思って
てかもったいないよ♪』
『ぅ…なんか・・・恥ずかしいんだもん』
『なにが?(笑)』
『私・・・べつにそんな
気にしないっていうか』
『ふぅん?(笑)』
『でも、マナさん?
やっぱり・・・さえないって言うか
そんな・・・ジミな子なんか…
イヤなもんですかね・・・』
『ぷっ・・・しっかり気にしてんじゃん(笑)』
マナさんは…公私に渡って
良い先輩であり、良いお姉さんだ
私のクセというか…短所だったり
そういうのを知りながら
あまり人が言えないことや
アドバイスくれるのは
いつでもマナさんだった
それでも…私が
お姉さんみたいなマナさんと
こんな…プライベートというか
一緒にショッピングとか
女の子らしい事をするようになったのは
ごくごく最近な気がする・・・
それは・・・やっぱり
彼氏が出来てから・・・かなぁ?
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