 
ある晴れた冬の日に
第2章 良の想い
良side
遠くからおれは見てしまった。アイツが萌音の手首を掴んだのを。
その瞬間。おれは駆け出していた。
「悪い祐輔、先行くわ!」
「良どうしたんだよ!?」
「…っ」
しかし二人の姿はすでに消えていて…。
おれは、萌音が出てくるのを待つことにした。
萌音が昔の恋人に似ているだって?はっ、それって古臭い口説き文句じゃんか。
新任の分際でよくもやってくれるよな。
早速萌音に目をつけるなんて。
確かに彼女はモテるさ。萌音は自分で気がついてないだけで、すごくかわいいし、性格もいい。
だから多くの男が狙ってるんだ。
だけど…!
萌音は絶対誰にも渡さないぞ。
彼女は、このおれのものにするつもりだから。
ビュ〜
「うっ寒っ」
ちくしょう最悪だ…。
今日は風がやけに冷たいや。
「くしゅん…っ」
 
 作品トップ
作品トップ 目次
目次 作者トップ
作者トップ レビューを見る
レビューを見る ファンになる
ファンになる 本棚へ入れる
本棚へ入れる 拍手する
拍手する 友達に教える
友達に教える