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Baby love

第8章 伝いたい気持ち。




S「今日、俺がお前に伝えたいと思ってた事・・・
何か分かってた??」



M「・・・・・」



S「それを分かってて、来ない事を選んだのか。」



電話の向こうで、今潤はどんな顔をしてるんだろう。



S「潤・・・?」



返事をしないのは、肯定という事なのか・・・。



S「・・・俺、お前にカッコ悪いとこばっか見せちゃったよな・・・
ホントはカッコつけたかったんだけど。」



M「・・・・・」



S「・・・幻滅したか?」



自分でも分かるくらい情けない声だ。
最後までカッコ悪い。



M「・・・んな訳ないだろ。」



S「え・・・?」



M「幻滅なんかしてない。
そもそもそんなカッコ良いイメージも持ってない。」



え、そうなの?
俺憧れられてたんじゃなかったっけ。
なんかもう大ショックの後に小ショック・・・
泣いて良いかな。




M「だいたいいつまでも昔の話覚えてんじゃねーよ。
昔のスーパーマンみたいな翔くんじゃなくて、俺は今の翔くんを・・・」



スーパーマン??



ってそこじゃなくて!!



S「今の俺を・・・?」



M「・・・・・」



続きカモン!!



M「今日さ・・・」



え?話変わった?



M「電話聞いちゃったんだ。」



S「電話・・・?」



M「見合いするんだろ。」



S「・・・・・!!」



聞いてたのか?!




S「潤!!なんか誤解してるかもしれないけど、見合いは形だけのもんなんだ!!絶対に断る!!」



M「良いんだ。」



S「何がだよ!」



M「・・・結婚って言葉を聞いて思ったんだ。
いつかは、そうなるんだよなって。」



S「いつかって・・・」



M「翔くんの子ども、見たいもん。
絶対可愛いよ。」



S「何言ってんだよ、」



M「男の子でも女の子でも、目がクリッとしてて、きっと賢い子になるんだろうな。」



S「潤!」









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