
Baby love
第15章 お姫様の救出?
やっぱおかしくねーか?!
自分の人生の中で、お姫様抱っこで攫われる日が来るとは思っていなかった。
しかも潤に!!
身長は潤のが少し高いけど、体重は俺のがある。
それなのにこんなに軽々と持ち上げやがって・・・
あんまイケメン出すなよ俺自信無くすから!!
落っこちるのが怖くて潤にしがみ付いてる自分が情けない・・・泣
「どうされました?!」
俺を抱えている潤に、店員が声を掛ける。
そりゃそうだ。
レストランで男が男抱っこしてるのは異様だろ。
M「すみません、急に体調が悪くなって・・・
騒ぎになってもご迷惑おかけしますし、裏口に通してもらって良いですか?
あとで二宮と大野も来ます。」
え、体調不良?!
慌ててクタっと病人のフリをすると、潤がクッと笑いを堪えるのが分かった。
・・・恥ずかしい。
親切な店員はすぐに了承して裏口に案内してくれる。
その間、病人の俺は潤の胸に顔を埋めてこの羞恥に耐えた。
裏口のドアを開けるとすぐに車がとまっていて、潤が迷わず飛び乗る。
A「遅いよもうーーー!!
超心配したじゃん!!」
M「ありがとう、相葉ちゃん!」
S「・・・雅紀?!」
運転席には、サングラスをかけた雅紀。
夜だってのになんでサングラスしてんだ。
じゃなくて!!
S「お前まで何してんだ?!」
A「え?まだ聞いてないの?」
S「何も聞いてねぇよ!!
てかいい加減離せ!!」
いまだ俺を抱っこしたままの潤の頭をペシっと叩く。
M「ふふ、痛い。」
ずいぶんご機嫌だなオイ。
叩かれたってのにニコニコ笑っている。
M「嫌だよ、まだ離したくない。」
ギュっと抱きしめられて戸惑う。
今日、もしかしたら振られるかもって思ってた潤に、こうやって抱きしめられるなんて・・・
胸がキュッと締め付けられる。
・・・できれば俺が抱きしめたかったけど。
潤の膝に乗ってる俺って滑稽じゃね?
気持ち悪くね?
