
はっぴぃえんど⁈
第26章 story26 すぷりんぐ☆ふらわー
クローバーを早く探しに行きなさいとばかりに、雲ひとつないいい天気に、早速出かける準備を始める。
和「相葉さんって仕事でしたっけ?」
「えっと、急用が出来たから出かけてくるね。二人とも仕事終わるの遅くなりそう?」
智「8時には帰れると思う」
和「俺もそのくらいかな」
「じゃあ、晩ごはん作っておくから、お仕事頑張ってね」
「いってきまーす」と手を振って、そそくさと出かけた。
目指すは、ニノとバスケをした事もある、俺の実家の近くの公園。昔、シロツメクサを沢山積んだ記憶がある。
天気が良いけど、朝早くならまだ人も少ないはずだから、今の内なら…。
公園に着くと、予想通り人はいなく、クローバーがあるはずの場所に駆け足で向かった。
「あった!!」
小さい頃の記憶の通り、沢山のクローバーが生い茂っていた。
「よし!がんばるぞー」
地面に這いつくばり、クローバーを1枚1枚食い入るように確認していく。
なんせ、1万本に1本の確率なんだからそう簡単に見つかるとは思っていない。
…だけど、1時間が過ぎ、2時間が経とうとする頃、親子連れがどんどん公園にやってきていることに気付く。
「やっぱり無理かな〜。せめて1つは見つけたいなぁ」
帽子を深々と被り、しゃがみこんでいるおじさんは、周りから見れば、少しどころかかなり怪しい人だ。
あと5分だけ…。
そう思って神経を集中させた。
