yama+
第1章 翔 side
アナタ…今なんて言ったの……?
色っぽく呟く声に、ふと目が覚めた。
「智くん…ねぇ智……」
「ん……どぉしたぁ…しょおくん……?」
「あ…うん、なんかイヤな夢でも見たのかなって…魘されていた…みたいだったから……」
「え?マジ…?そんな記憶ないけどなぁ……」
「そ…?ならいいけど…ね……」
ううん、魘されてなんかいなかった。
ただ一言、呟いたんだ。
「んっ……じゅ…ん……」
耳を疑った。
智くん?
確かに言ったよね?
潤って………
最近、あの2人の距離がやたらと縮まってきている気がする。
ライヴの時、智くんは潤の頬にキスをした。
そりゃ、盛り上げるためにしたんだろうと思いたいけれど。。
あの後も、ステージ上で2人が絡む事がやけに多い。
潤がそうしたいのか?
智くんがそうしたいのか?
そんなの、どっちでもいい。
でも、この状況下でのアノ寝言。
心穏やかではない俺。。
ちっせー俺。。
あぁ…ダメだな。
この人のコトとなると、マジで……
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える