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「ひめちゃん……」
「ど、どどどうしたの、しょーごくん……」

突然抱きつかれるという想定外の出来事に、陽姫は思わず固まってしまう。

「ごめん……ひめちゃんを大切にしようって、ゆっくり愛していこうって思ってるのに、抑えきれなくて」
「謝らなくていいのに……」

回された腕にそっと手の平を置く。

「私だって……そうだもん」
「でも俺は歳上なのに……ごめんな」
「歳上とか歳下とか関係ないって言ってるでしょ」

振り向くとすぐに祥吾の唇が近付く。
目を閉じて重ねると胸の奥がドキッと震えた。
何回キスしても、やっぱりドキドキは止められない。

キスをしながらその場にしゃがみ、ぎゅううっと更に強く抱き締められた。
大人のキスはまだ上手く出来ないが、思いのままに舌を伸ばしていた。