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校えっち(校閲)ガール

第19章 温泉宿の校閲

━━━━━ショウタのスマホが鳴り響く。
(ちッ。誰だよ。いいとこなのに……サラ!?)
『その焦りようは奥さんでしょ?出れば?』
(はぁ……これで少しの時間だけど開放される)
ショウタはクミの胸を揉みながら
仕方なくサラからの電話に出た。
『今ちょっと商談中だから手短にな』
『どこの女と商談中?』
『何言ってんだよ。泊まりの出張だって
言わなかったっけ?』
『今から大切なことを言うからよく聞いて』
サラの冷静さを尻目に
ショウタは焦る一方だった。
(サラに浮気がバレたら巨額の富が……)
『5分だけ待ってあげる。その間に女を
追い払いなさい』
クミに会ってしまうことをサラは躊躇った。
一緒に居るところを目にしたくなかった。
『おまえ……まさか……ここに……』
ショウタの全身はどうしようもなく震えた。
『あと4分30秒』
(クミ……お願いだから帰って!)
そう願わずにはいられないサラだった。



「……帰るね」

酔いはすっかり覚めてしまった。

「気を付けて帰れよ。明日の昼には戻るから」
「それさー、タクシーの運ちゃんに
言った方がよくねー?あはははははは」

酔ったふりをしながら部屋を出た。

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