スイッチ
第3章 会いたい。
O「言えば良いじゃん。」
目の前には、呑気な顔してコーヒーを啜る大野さん。
N「言えないでしょ。」
そんな大野さんを軽く睨み、俺もコーヒーに口をつける。熱っちぃな。
N「俺、これ以上ワガママだと思われたくないもん。」
O「ワガママ?」
N「忙しいのに、ムリさせたくない。」
そうだ。
俺は自分でも自覚してる。
相葉さんの事となると心が狭いしワガママになる。
相葉さんが恋人になってから、それはエスカレートして・・・
もっと会いたいしギュってして欲しいし愛してるって言ってほしい。
そして気付いた。
もし、俺が自分の恋人にこんな事言われたら絶対うっとうしいと思う。
N「確実に冷めるわ・・・」
O「なにが?」
N「大野さん今彼女いる?」
O「いねーよ。」
N「でしょうね。」
O「何なんだお前は。」
要領のつかめない俺の話を
急かす訳でもなく、問い質す事もなくただ聞いてくれる大野さん。
やっぱこの人といると落ち着くわー。
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