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第29章 星屑の幸せ

『タダイマ~~♪』





『……。りょ…うき…』

〃何・・・どうしたの?…〃

















『おどろいた?♪』


『当たり前じゃない

びっくりした。~早かったね…?

もぉ…こんな…驚かせるなんて
悪ふざけが過ぎるよぉ…

怖かったんだからね・・・

リョウキ…やっぱ…怒ってるの?』








『ふふふっ、~怒ってないよ♪』


『…って言うか
どうしたの?・・・なんか
ねぇ…?はなしてよ…みえない…』







『いーから いーから♪』


『リョウキ…?』

〃何か…さっきから…何かが…〃







目隠しされたままのアイルの耳に
靴を脱いでる音が入ってくる


『ねぇ…リョウキってば
何?・・・なんか…』


〃・・・へんだよ?〃




『ふふふっ・・・』


促されるままアイルは
家の中へと足を進める


『ねぇ・・・見えない…こわいってば…』

〃イミわかんない。…頭でも打ったの?〃


『ふふっ…大丈夫♪大丈夫
まっすぐ…~はい、曲がって~♪』








目隠しされたまま歩かされて
リビングに…戻ってきたようだ

目は…まだ手で覆われたまま


『リョウキ?…どうしたの?
いい加減に…。ねぇ・・・聞いてる?
もう…はなしてよ』


『~♪』



しばらく押し問答…

というかアイルが一人で

抗議を続けている



『リョウキぃ・・・
なんか…へんだよ?さっきから~…』


〃なんかテンションおかしいし…〃



『ふふふっ…♪』








トントントン…



アイルの耳に足音が入る

〃上の階の人?…こんなうるさかった?〃



『…リョウキぃ~…』


『アイル~?…』


『…なぁに?…』


『ふふふふっ…』


『ふふふじゃなくて…リョウキ』


『~って・・・オイっ…?!何やって…!?』



『え?…何じゃなくて…リョウキ』

〃何言ってるの…ホントに〃



『ふふっ…~♪』


『何してんだよっ!はなせよっ!!』



『は?…いや、それは私のセリフ
だから…はなしてって、言ってるじゃない』

〃どうなってるの…?〃


『オイっ…テメェ~!!』


『ハハハっ…みつかっちゃった♪』


『は?…』


〃テメェ…って?…て言うか…なんか

声が2人分…?してない?コレ?〃

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