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第29章 星屑の幸せ

キラキラした、色の多い飾り…。

珍しいな。



『あ、この前マナさんがくれたの…。
あんま使う機会ないかなって思って(笑)
使ってみたの・・・』



そう言えば
この間のパーティーで

酔っ払ったマナさんが
アイルに何かグイっと渡してたな?

『地味っ!』

とか言って(笑)

・・・どうりで。




『マナさんか(笑)さすがだな。
よく似合ってるよ・・・』


『ほんとう?・・・よかった』



『~黙ってりゃ
モデルみたいなんだよなぁマナさん(笑)』



『ふふ、…伝えとくよ。今の・・・(笑)』




『いや;待て…メンドーなコトに・・・
~じゃなくて・・・誤解が生じるだろっ…!』



『クスっ…。〃パリコレモデルと間違えた〃
・・・とかにしとこうかな(笑)』




楽しそうに笑うアイルと
ゆっくり街を歩いた。




『ゎ…ぁ・・・キレイ~…』




ここでもまた(笑)アイルは

イルミネーション顔負けに

目をキラキラさせていた。




「人混みが~」なんて言ってたのが

どこ吹く風だ。





『疲れた?…平気?』


『うんっ・・・ちっとも。
あっ…みてみてリョウキ!
あそこ!~~・・・』




屈託なく笑って

街のネオンや

イルミネーションを楽しむアイル。






『ぷ…、脚イテーんじゃなかったのかよ』


〃走りまわってるし(笑)〃




『~♪ えっ?何?』


『フフッ・・・いや、べつに』





〃今日は、忙しい姫サマだな…♪〃











『ふふっ・・・幸せ…』




賑わう街・・・

オレの手を片時もはなさずに歩くアイルが

小さな声でつぶやいた。




歩いてる・・・だけなのにな?

なんて思う。




相変わらずだ。






相変わらず・・・








『・・・・・欲のない やつ』


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