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第28章 約束と絆

『う…ん・・・。』

『うん?…』





アイルは何て言うのだろう?


少し楽しみにアイルの表情を見る









『・・・・・・・・ない。』











…そんな気もしてたけどな(笑)






夜景の見えるレストランでも

予約するかな…?

それとも・・・







『あ、そう;
…~ま、そう言わずにさ
少し日にちもあるし、考えてみろよ?』




『…ん…。もう、いっぱいで

これ以上・・・

なにも望まなくても…あたし・・・』





少ない言葉と
微笑む表情から伝わってくる




アイルが〃幸せ〃だ・・・と


笑ってくれていた。










『…リョウキは?

リョウキは…行きたいとことか

したいこととか・・・』






アイルがオレに聞き返してきた。







…したいことなんて






ひとつしか・・・












ってハナシじゃねぇよな(笑)






『私も・・・
リョウキが喜ぶことしたいな
なにか・・・ない?』




くったくなく

まるい目でオレを見つめるアイル






『・・・・・・ない』



〃かも…マジで〃




アイルがそこにいる

それだけで良い

それ以上望むものなんて…




『ぷ…、いっしょじゃん…ソレじゃ』

『……あ』


思わず双方から笑みがこぼれた



『あははっ・・・は
・・・ハァ…。クリスマス…か』


アイルがため息をつくように
一息ついて
バッグから何かを取り出した




何やら随分と?…
年季の入ったネックレスのような…
カメオのついた時計



『?…それ…何?。…懐中時計?』

『私の…〃お守り〃…かな』




『…もしかして、それって』

『ふふ、アタリ。おじいちゃんの…。
今じゃ…〃お形見〃になっちゃったけどね』



『へぇ~…なんかすごいな、そういうの
・・・歴史を感じるっつーか』

『そぅ?…ふふ。…でも
もう〃いらないかな〃…って』




〃…?〃


オレは、この時のアイルの言葉が
理解できなかった




『?…いら…ないってこと、ないだろ?
そんな大事なもの

バチ当たりだなぁ…?
大事に、しまっとけよ』




『ふふっ…。うん』




アイルが笑いながら時計をバッグにしまった

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